今回は11月に岐阜県で起きた競馬情報サイト関連の詐欺事件を取り上げたいと思います。この事件は岐阜県可児市の女性が競馬の当たり馬券を教えると言われ現金600万円を騙し取られたものです。しかし、被害はこれだけではありませんでした。
事件の概要
今回の事件は以下のようなものとなっています。
競馬の当たり馬券を教えると言って岐阜県可児市の女性(55)から現金約600万円をだまし取ったとして、可児署は11日、詐欺の疑いで、横浜市金沢区の会社員松長聡容疑者(30)を逮捕した。
情報元:http://www.nikkansports.com/general/news/f-gn-tp0-20131111-1217061.html
逮捕された男は頼まれて金を引き出しただけで、騙してはいないと容疑を否認しています。
今回事件となったのは男が引き出した600万円だけでしたが、女性が騙されたのは600万円だけではありませんでした。合計9回で、約2230万円を振り込んでおり、警察が今回の事件との関連を知れべているようです。
手口は典型的
事件のニュース記事を読むと、今回の手口は競馬情報詐欺事件としては、とても典型的なものでした。
女性は「レースの1~3位が決めてあり、必ず当たる」「1万円賭ければ1000万円になる」などと電話で持ち掛けられ
競馬情報を提供している会社で「必ず」とか「絶対」などを使っている所はまず詐欺会社だと思って良いでしょう。競馬に絶対はありませんし、八百長があることも考えにくいです。
文字にすると、明らかに詐欺だと分かりますが、口調が軽快で巧妙な言い回しを使われると、詐欺かどうかの判断が難しく、騙されていることには気付かないこともあるようです。
詐欺師はそう言った絶妙なラインを突いてくるので、注意が必要だと言えます。今回の事件も複数回振り込んでいることから、かなり巧妙に騙されていることが分かるでしょう。
注意すべきは二次被害
今回の事件はこれだけでは終わりませんでした。
被害者の女性は詐欺の被害に遭った後、「被害金が返ってくる」と誘われ100万円近くを支払っていることも分かっています。
本当に騙されたお金が戻って来ることはなく、もちろん、これも詐欺です。このような事例は近年多く見られ、詐欺被害者の名簿が詐欺業者の中で出回っていると考えられます。
このような行為は詐欺被害者をあざ笑うかのよう行為であり、かなり悪質だと言えるでしょう。決して許すことは出来ません。
騙されない為にも正しい知識を持ち、美味しい話しには耳をかさないようにすることが重要だと言えます。