今回の記事では3月19日に発生した、競馬詐欺で過去最高の被害額となる2億2千万円を騙し取られた詐欺事件を取り上げたいと思います。今までの詐欺事件とは被害額が桁違いとなっていますが、どのような手口だったのでしょうか。
和歌山県の男性が被害に
今回の事件は3月19日に和歌山県県警が発表したことで発覚しました。被害に遭ったのは和歌山県に住む60代の男性。騙し取られた被害被害金額は約2億2千万円!どこにそんな金があったのでしょうか…。
事件の詳しいないようは以下の通りです。
県警によると、昨年11月、男性の携帯電話に架空の競馬予想会社「シャイニーグロウ」の社員を名乗る男から「馬主を守るために必ず当たるレースを扱っている」などと電話があり、男性が会員登録をして預け金として計約600万円を銀行口座に振り込んだ。
その後、「情報操作局」の職員を名乗る男らから電話があり、「預け金に不正行為があり調査される」などといわれ、男性は調査を止めるための費用として今月中旬までに約90回にわたり、計約2億1400万円を振り込んだという。不審に思った男性が19日、県警に相談し発覚した。
2億円ですか・・・。これはすごい額ですね。和歌山県内では過去最高の被害額だそうです。これまでの数百万円や数千万円と言った事件とは比べものになりません。
事件は「シャイニーグロウ」という競馬予想会社からの電話がきっかけのようですが、ネットで調べてもこのような会社の情報には辿り着けません。ほぼ間違いなく架空会社でしょう。
電話をかけてきた、この会社の社員を名乗る男は「プライズレース」というものを勧めてきたそうです。この「プライズレース」とは馬主を守るために必ず当たるレースらしいです。
つまり、平たく言えば八百長でしょう。もちろん、競馬に八百長はありませんし、こんなプライズレースなんてものもありませんので、絶対に信じないようにして下さい。
また、この事件の巧妙な点はシャイニーグロウとは別の男からも連絡があり「調査を止めるためには費用が必要」だとして、再度振り込ませている点ですね。
被害額のほとんどは競馬情報の為に振り込んだのではなく、相手の弱みに付け込み、調査を止めさせる為に振り込んだものでした。被害者の不安を煽り現金を振り込ませる手口は本当に卑劣だと言えます。
競馬予想会社は星の数ほど実在していますが、電話で勧誘してくる会社はまず詐欺だと思って下さい。電話でどんなに美味しい話しをされても冷静に疑うようにしましょう。