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詐欺被害の裏にある人間の心理とは?

現在、テレビや新聞でも詐欺事件に関する報道や、詐欺に注意を促すような報道がされています。しかし、いっこうに詐欺事件が減る気配がありません。減るどころかむしろ、被害額は増えていっているくらいです。人間が騙される背景には「心理学」があるようです。

新潟で1500万円の詐欺被害

本題に入る前に、最近新潟で起こった詐欺事件を取り上げます。
今回の事件は70代の女性が息子を名乗る男から電話があり、話しを信じてしまったようです。

同署によると、4月1日午前0時ごろ、女性宅に長男を名乗る男から「首のあたりにしこりができたので病院に行ってから結果を教える。携帯電話が壊れたので、新しい番号を控えてほしい」などと電話があった。

同日午前中に同じ男から「不倫相手に子どもができてしまった。訴えると言われており、200万円が必要」と言われ、女性は市内の金融機関から指定された口座に現金200万円を振り込んだ。

その後も同じ男から複数回電話があって、結局19回にわたり約1500万振り込んだそうです。そして、実際の息子と顔を合わせた時に騙されたことに気づいたようです。

振り込め詐欺の典型のような手口ですし、「なぜ騙されるのか?」と疑問を抱いてしまいます。しかし、これには「心理学」が大きく関わっているようです。

人は判断を正当化する

詐欺師が巧み利用している人間の心理というものがあります。それは、「人間は自分の判断を後から正当化する」というものです。それが良く分かる実験が以下の記事に掲載されていました。

第27回 詐欺師が弄ぶ「こころのクセ」

この実験から分かるのは、人間は例え自分の判断が間違っていたとしても、その判断を正当化しようと自分の都合の良いように理由を作り出す心理があるということです。

記事にも書いてあるように、詐欺にひっかかる理由もこの心理が大きく作用していると考えられています。1度だけではなく何度も振り込んでしまうのは、多少怪しいと思っても相手が「親切だから」「自信満々に話しているから」「対応が丁寧だから」「自分が騙される訳がない」など自分の判断を正当化するような理由を無意識に作り出してしまうからでしょう。

これは本能的な働きなので、意識していても直すのは簡単ではないと思われます。そのため、まずは「自分も詐欺に遭う可能性がある」ということを強く意識することが大切ではないでしょうか。

自分の判断が全て正しい訳ではないことを肝に銘じて、美味しい儲け話は誰かに相談するようにしたいですね。

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