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ADR(裁判外紛争解決手続)とは ~メリットを中心に~

ADR(Alternative Dispute Resolution)という言葉をご存知でしょうか。日本語に翻訳すると「裁判外紛争解決手続」。近年注目を集めている紛争解決手段の1つで、その特徴である柔軟性・迅速性・非公開性などの観点から、主に企業間の紛争で多く用いられています。ここではそのADRのメリットを中心に基本的な概要を説明していきます。

ADRとは

ADRとは「Alternative Dispute Resolution」の略で、日本語に翻訳すれば「裁判外紛争解決手続」となります。主に企業間の紛争の解決に際して用いられており、事例の多くは特許に触れる内容であったり、機密情報にまつわる内容であったりと、「他の人に知られたくない内容」を扱ったものになっています。

ADRに適した事例に強引に裁判に持って行こうとすると、被告原告のみならず、傍聴者・その他裁判所職員にもその内容が公開されてしまうことになります。もし傍聴席に同業他社が潜んでいれば、無条件に機密情報を得られる状況になってしまいます。

そういった不合理に応える形で誕生したのがADRです。今やアメリカでは、企業間の紛争解決にはこのADRが用いられるのが一般的で、ADR専門の機関も多く存在しています。

以下ではまずはADRのメリットを理解していただいて、ADRとは一体どのようなものなのかといった基本的な知識を身につけてもらえればと思います。

メリット

【簡単な申し立て手続き】
裁判の手続きは、「手続法」という法律が別途用意されているほど煩雑です。またその際にかかる事務手数料などもありますし、法廷に立つ前と後でもやることは山ほどあります。
ADRでは簡単な申立て書に記入したり、電話などで受け付けるといった比較的簡単な手続きしか必要としません。

【柔軟性】
ADRは原則として当事者自治です。手続きや時間、場所などについて当事者の意向に応じて柔軟に進めることが可能です。

【迅速性】
また当事者の合意に従って柔軟かつスピーディーに行うことが可能。その分、紛争解決に要する期間が短く費用も安く納まる傾向にあります。

【非公開性】
先ほど触れた通り、紛争においては当事者以外には知られたくない情報も扱われることがあります。ADRでは解決までの過程は非公開で行われ、結論も原則として公開されることはありません。

まとめ

以上ADRのメリットについて触れていきました。これだけでも十分そのメリットは伝わるかと思いますが、「当事者の合意がなければADRを用いることができない」など、裁判と比較した場合のデメリットも少数ではありますが存在しています。

次回はADRのデメリットに触れると同時に、ではADRと競馬予想詐欺がどのように結びつくのか、あるいは競馬予想詐欺事件でどのように用いられる可能性があるのかといったことについて言及していきたいと思います。

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