競馬詐欺は民事事件？刑事事件？今回は民事事件、刑事事件とは何かということを中心に、それぞれの違いや特徴を簡単におさらいしていきたいと思います。3回に分けて特集していくので、被害経験がある、あるいはこれから競馬サイトを利用しようと言う方は是非ご覧ください。
競馬詐欺は民事事件？刑事事件？
今回から約3回ぐらいにわけて、競馬詐欺は民事事件なのか、それとも刑事事件なのかということを見ていきたいと思っています。
なぜこういったことを実施するかと言えば、民事事件か刑事事件かによって手続はもちろんのこと、初動捜査や判決までの流れが全く違ってくるからです。
今回の記事は第1回ということで、そもそも民事事件とは何なのか、刑事事件とは何なのかということを簡単におさらいしていきたいと思います。
民事事件とは
民事事件とは、民間同士で争う事件のことであり、警察は介入しません。というよりもできないように規定されています。
例えばある民事係争が勃発した場合、弁護人などを仲介して訴えを申し出て、賠償金や損害金を被害者は請求することになります。訴えられた側と全面的に争うことになります。
よく勘違いされるのは、友人同士の争いにも関わらず「警察に言いにいく」というような形でこれは全くの的ハズレであり、あえて言うのであれば「弁護士を連れてくる」が正解でしょう。一般的にトラブル→警察というイメージがあるため思い違いを起こしてしまうのも仕方がないと言えますが、ここはしっかり認識しておいた方が良いと思われます。
刑事事件とは
一方刑事事件とは、国というか司法機関（例えば警察）が犯罪者に罪を問う事件のことです。もちろんここには警察もバンバン出入りしますし、捜査には検察も踊り出ます。テレビで出てくる検察VS弁護人というのは、もちろん刑事事件です。
ここまでくれば結構イメージがしやすいのではないかと思いますが、殺人や暴行、詐欺などが刑事事件に該当します。もちろん立件から審判にいたるまで手続的な面は多少違ってきますが、国家が裁くという点に違いはありません。
なら競馬「詐欺」も刑事事件では？と思われる方も多いのではないかと思いますが、それは事件の中身によって判断が分かれます。ネーミング的に混乱するところもあると確かにあるので、次回以降事例などを紹介しながらわかりやすく説明していく予定です。