詐欺の標的になりやすいレースはあるのでしょうか。確かに「詐欺」という目的からしたらレースを選ぶということはそれほど重要でないかもしれません。ただ、「詐欺をしやすい」ということはあるかもしれません。ここでは重賞と平場に分け、どちらの方が詐欺の標的になりやすいか見ていきます。
オッズ操作をしやすい平場
平場のレースよりも重賞レースの方が、馬券購入者が多いのが一般的な傾向です。やはり重賞レースは人気馬やトップジョッキー、あるいは外国馬など話題性に富んでおり、それゆえ注目度は平場レースを圧倒するものがあります。
しかしこれは詐欺をする業者にとっては手口の選択肢が増え、逆に好都合になることもあるのです。
例えば100票の平場レースと1000票の重賞レースがあるとすれば、同じ1,000円分の馬券を購入した場合、平場レースのオッズには大きな影響を与えますが、重賞レースのオッズはビクともしません。
業者はこういった点に注目して、平場レースを詐欺の対象とし「オッズが動きました!」と自作自演の馬券購入を行います。もちろん投票馬券数にもよりますが、業者にとって狙いやすい明らかに平場です。
重賞は注目されるため詐欺しづらい?
ただ重賞レースも標的にならないことはありません。
先ほども申し上げましたが、重賞レースの注目度は平場のそれと比べて圧倒的なものがあります。
それゆえ情報が錯綜し、あいまいな情報でも「極選情報ルート」といったことを標榜して、安易でアテにならない情報まで利用者が信じこんで情報を購入してしまうといったケースが報告されています。
もちろんそのような極選情報入手なども信用できないことは決してないのですが、ありふれた情報を有料情報として発信する可能性もあるので、重賞レースもやはり注意が必要と言えるでしょう。