一般的に詐欺被害に遭われた方が次にする行動というのは、弁護士に相談するかあるいは警察に相談するかだと思います。また最近では消費生活センターの充実化により、そちらに相談するケースも増えてきているようです。
しかし実際の相談事例を見てると、例えば警察に詐欺に遭ったと話しても、信じた自分が悪いとまともにとりあってくれなかったり、あるいは消費生活センターに相談してもこういう事例もあると紹介され予防策を提供されるに過ぎなかったりと、詐欺の被害者が返金してほしいという願望には沿わない返答がなされるケースもあるようです。
そうなると詐欺被害者の向かう先は弁護士ということになります。しかし、この弁護士に相談するというのはそれなりのリスクも伴います。今回はその事に関する記事です。
弁護士相談の実情
みなさんもご存じかと思いますが、弁護士に相談する場合には相談料や弁護料をはじめとした、弁護士費用というのが発生します。その額は弁護士事務所によってピンからキリまであるのですが、一般的には相談料は30分で5,000円となっています。
この弁護士費用を支払うことができずに、法的手段を取ることが出来ずに泣き寝入りしたという事例も多く存在するそうです。
また、弁護士に相談・依頼したからと言って、必ずしも自分の要望通り（例えば裁判に勝つ、詐欺業者に対して返金に応じさせる）に事が運ぶということもありません。その弁護士が説得力のある主張ができなければ裁判には負けますし、返金にも応じてもらえないということにもなります。
巷でよく言われる、「弁護士に相談すれば安心」と言ったことは、必ずしも当てはまらないのです。
いざ弁護士に相談するとしたら
それでも自分が詐欺に被害に遭ったら、誰かに相談したいと思うのは当然のことだと思います。詐欺に遭ったと気づく瞬間は妙な孤独感に襲われ、とにかく誰かの意見を聞いて安心したいと思う心理が働く傾向があります。
そのようなことから、いざ弁護士に相談するとなった時の注意点について書いていきます。
まずはその弁護士なり事務所なりを徹底的に調査しましょう。
その調査内容は弁護士費用をはじめ、その弁護士の実績、専門のジャンル、どんな裁判に強いかなどが挙げられると思います。またその弁護士事務所の運営状況も調べてみると良いかも知れません。
ネットなどで調べていると、弁護士サイトなどで「相談料無料」などの文字を見かけることがあると思うのですが、こういった安易な勧誘にも注意が必要です。なぜなら、いざ弁護士に依頼する段階となったときに相場よりも高額な弁護士費用を請求される可能性があるからです。
こういった安易な勧誘も含めて、弁護士に相談・依頼する前には綿密な調査が必要なことは間違いありません。
まとめ
もちろん大半の弁護士の方は正当な料金で正当な相談の応じ方をしているとは思うのですが、「弁護士に相談すれば安心だ」というイメージを利用して、一部の弁護士は詐欺の被害者を食い物にしているとみられる行為も存在することは確かに存在するようです。
競馬予想サイトの詐欺に関しても、一般的な詐欺に関しても、弁護士に相談する前にはちゃんと調べてから相談することをおすすめします。