4月1日に警察庁が「特殊詐欺の認知・検挙状況等について(平成25年1月~2月)」を発表しました。これは今年の1月~2月において、特殊詐欺の発生件数、被害額、検挙数などをオレオレ詐欺、架空請求詐欺など細かい項目別にまとめたものです。そして、このデータの中には被害者の年齢、性別構成も掲載されていましたので、今回の記事では被害者の年齢と性別について見ていきたいと思います。
ギャンブル系の詐欺、60代の男性は注意
特殊詐欺の項目ごとに被害者の性別と年齢を見て行きたいと思いますが、まずは「ギャンブル必勝情報提供名目」から見て行きます。
情報元:http://www.npa.go.jp/sousa/souni/hurikomesagi_toukei.pdf
被害者の割合は多い方から下記のようになっています。
・60~69歳(男性)15.9%
・70歳以上(男性)12.2%
・20~29歳(男性)12.2%
被害者の多くは男性のようで、特に高齢の男性が多く被害に遭っています。これは、高齢の男性がお金を持っていることが多いため狙われると思われます。また、高齢になると判断力が低下するため被害に合うことが多いようで、この事はオレオレ詐欺などにも言えます。
20代の男性の被害も多いですね。これは、社会経験が浅く上手い話に乗りやすい傾向があるためだと思われます。そのため、被害に遭っているのは20代の中でも20代前半の方が大半ではないかと考えられるでしょう。
しかし、男女比は57.3%と42.7%となっておりそこまで大差はありませんので、女性もギャンブル系の詐欺には注意が必要でしょう。
他の項目では女性の被害が多い
先程はギャンブル必勝情報提供名目について見ましたが、他の名目の詐欺でも結果はそんなに変わらないだろうと思われました。しかし、結果は意外にも女性の被害が目立つ結果となっていました。
上の画像でも分かるように振り込め詐欺やオレオレ詐欺をはじめ架空請求詐欺でも被害者の比率は女性の方が多い結果となっています。また、特殊詐欺全体で見てみても、被害者の割合は男性28.5%、女性71.5%と女性の被害が目立つ結果となりました。特に70歳以上の女性の被害が多く、43.0%と断トツで割合が高くなっています。
高齢の女性が狙われる理由には、先程も書きましたが、高齢になると判断力が鈍るということがあるため詐欺のターゲットとして狙われているのでしょう。また、高齢の女性は情弱であると言う点も狙われる理由の1つではないかと考えられます。
そのため、周りの人間が注意を呼びかけ、詐欺の被害に遭わないように心がける必要があるでしょう。
まとめ
特殊詐欺の被害者の大半は高齢の女性が多いという結果でした。しかし、名目別に見ると、架空請求詐欺などでは20代女性の被害も多く、異性との交際あっせん名目では50代の代の男性の被害が多い結果となっています。そのため、年齢や性別に関係なく注意が必要だと言えます。