今回の記事では新潟県で発生した競馬情報提供名目詐欺について書いていこかと思います。この事件は新潟県は長岡市に住む50代の男性が警察に被害届を出したことで発覚し、被害に遭った男性は合計で314万円を騙し取られたというものです。
典型的な手口
まずは事件の詳細をご覧下さい。
同署によると、男性の自宅のパソコンに２月上旬、株式会社グローバル通信と名乗る会社から「競馬の当たり情報教えます」などのメールが届き、男性が住所や連絡先を返信。その後、同社のタカハシと名乗る男から電話で「でっかいのがあるからやりませんか。賞金の１％を情報料としていただきます」と誘われた。
男性は３月14日から４月26日までの計５回、長岡市内の金融機関の現金自動預払機（ＡＴＭ）で情報料として計３１４万円を振り込んだ。４月下旬、グローバル通信に電話で連絡がつかなくなり、不審に思った男性が長岡署に相談した。
情報元：http://www.niigata-nippo.co.jp/news/national/20130508041575.html
今回長岡市の男性が騙された競馬詐欺は、必ず当たる競馬情報を高額で購入させるというもので、競馬詐欺では常套手段と言っても良いくらいの典型的な手口でしょう。
この事件で1点腑に落ちないのは、「情報料は賞金の1％」と書かれており、後払いかと思いきや、男性はその後5回に渡って振り込んでいる点ですかね。恐らく書かれてないだけで、前金を要求されたのだろうと思われますが。
ギャンブルに絶対はない
当サイトでも何度も繰り返し言っていますが、競馬をはじめとするギャンブル全般に「絶対」という言葉はありません。「必ず的中する」「八百長」などという言葉は詐欺の常套手段ですので、相手がどんなに自信があるようでも信じてはダメです。
また、今回の事件で男性は5回に分けて合計314万円を振り込んでいますが、どう考えても競馬情報としては額が大きすぎます。競馬はどんなに自信があろうとも100％はないので、外すリスクを考えると、外れるかも知れない情報に数百万円も支払うのは馬鹿げていることが分かるでしょう。
相手は外れるリスクを承知でそのような高額な情報料を請求していることから、かなります悪質だと言えますし、結局は情報を提供する前に行方が分からなくなっているので、はなから情報を提供する気など無かったのでしょう。
高すぎる情報料には注意
上でも書きましたが、外れるかも知れない情報が数百万円とはどう考えても高すぎます。
私は競馬情報を提供しているサイトや会社が全て詐欺だとは思っていません。なぜならば適性価格で競馬情報を提供しているサイトも多くあるためです。
口コミサイトなどで優良だと言われるサイトでは、高くても10万円くらい、安いものだと数千円から提供されています。リスクの高いものを数百万円で売りつけようとすることはためです悪意があると疑った方がいいでしょう。もし、リスクを承知した上で、高額な値段にも納得して購入するのであれば、それはそれで良いのかも知れませんが。