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静岡県、特殊詐欺で盲信する被害者

今回の記事では静岡県でも「特殊詐欺」が多発しているというニュースを取り上げたいと思います。特殊詐欺の被害は今年に入り増加しており、報道も多くされているにも関わらず、発生件数は右肩上がりで増加しているのが現状です。

被害者は騙されていることに気づかず・・・

今回取り上げる事件は他の特殊詐欺事件とはちょっと様子が異なっているようです。多くの特殊詐欺では被害者が騙されていることに気づき、警察に通報するパターンがほとんどなのですが、今回はこのパターンではありませんでした。

県西部の金融機関で昨春、高額の現金を引き出した高齢女性がいた。詐欺の可能性を疑った職員が、警察に通報。駆けつけた捜査員は女性が社債購入費として一千万円を渡すという場所について行き、現れた男を署に任意同行した。調べたところ、男が直前に営業実態のない会社の社債を愛知県の女性に買わせ、三千三百万円をだまし取っていたことが判明し、詐欺容疑で逮捕した。

すんでのところで被害を免れた女性。ところが、捜査関係者によると、女性はせっかくのもうけ話を警察や金融機関が“妨害”したと怒り、口座を解約した。女性はそれまでにも犯行グループに一千万円を支払っていた。さらに男が任意同行されるのを目の当たりにした後も、グループに二千二百万円を渡していたという。
情報元:http://www.chunichi.co.jp/article/shizuoka/20130419/CK2013041902000084.html

これは静岡県で発生した事件ですが、このように犯人が目の前で逮捕されたにも関わらず、自分が騙されたことに気づかずにその後も犯行グループに2200万円も渡していたという事件は私も初めて聞きました。

普通はお金を振り込んだが連絡が取れないくなって詐欺だと気づいたりするものなのですが、この被害に遭った女性は騙されたことに気づくどころか、せっかくの儲け話を警察と金融機関に妨害されたと激怒したというのです。ここまで来ると、騙されていると言うか、ほとんど洗脳に近いのかも知れません。

なぜ騙されたことに気付かないのか

特殊詐欺の中には、今回の事件のように被害者が詐欺だと認めないケースがあるようで、捜査する警察が怒りの対象となることもあるようです。では、なぜ自分が詐欺に遭ったことに気付けないのでしょうか。専門家は下記のように指摘していました。

立正大の西田公昭教授(社会心理学)は「私のところに詐欺師は来ないし、詐欺なら見破れるとの思い込みから始まっている」と言う。金融取引関係の詐欺の場合、動く額が大きい。一度払ってしまうと「(詐欺だとは)信じたくないという心理が働き、だまされていない証拠ばかり探す。心配や詐欺かどうかのチェックはエネルギーを消耗しストレスにもなる」と話す。

つまり、なぜ詐欺師に騙されるのかと言えば、「自分だけは騙されない」と強く思い込んでいるためでしょう。例え騙されてしまったとしても、「自分が騙されるワケがない」と思い込んでいるため、詐欺だと気づくことも遅くなります。

最も危険なのは何の根拠も無しに「自分は騙されない」と思い込むことです。新聞やニュースなどの報道を見る限りでは、「騙される方が馬鹿だ」と思っているかも知れませんが、詐欺師は相手の感情も上手くコントロールし、巧妙な手口で騙そうとしてくるため、注意が必要です。

対処法は?

上手い話や儲け話が持ちかけられた場合は、決して一人で判断しないことが対処法になるかと思います。儲け話などは自分一人で儲けたいがため一人で判断して振り込んでしまうこともあるようですが、騙されてからでは後の祭りです。

もちろん、自分だけで判断出来れば良いのですが、そうでない場合もあるでしょう。どんなに良い人そうでも簡単に信用しないようにすることが大切です。詐欺師はこの世で1番、「良い人」そうに見えますからね。

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